「Fujisan.co.jp」とは株式会社富士山マガジンサービスが運営する日本最大級の雑誌のオンライン書店です。取扱い雑誌数は、1万誌以上、デジタル雑誌も2500誌以上あります。定期購読なら割引や送料無料はもちろん、オリジナル特典、デジタル版セットなど、Fujisan.co.jp限定のサービスも充実しています。
UX専門家がサイトやアプリ、プロダクトを調査し、 課題の導出と改善案のご提案、さらに改善案をふまえた簡易ワイヤーフレームの作成を低価格・短納期で実施させていただくサービスです。
「本来の価値を引き出す第一歩」をコンセプトに、ニジボックスがUX推進の旗振り役となる、という想いをロゴに込めております。
サイトの現在の利用状況や運営する上での課題感、サイトが目指すビジネスゴールをヒアリング。それを元に仮説のペルソナと仮説のユースケースを定義しました。さらにユースケースごとに調査する項目を明確にし、より網羅的かつ対象サイトのユーザーを意識した課題導出と改善案検討を行うための準備を行い、実査に入る前には調査設計書として一度クライアントに報告いたしました。
「Begin UX!」では、専門家による調査、いわゆるヒューリスティック調査を行う際、次の手順に則って進行します。本プロジェクトでは、まず調査設計で定義した仮説のペルソナとユースケース、調査項目に則って複数のUXデザイナーとディレクターによって網羅的に課題の導出を実施いたしました。次に導出した課題に対して、改善案を検討しました。その際、システムやコーディングルール上の実現可能性を考慮した改善案の検討を意識しています。導出した課題と改善案に対して、弊社の評価軸を元に優先順位付けを行い、クライアントに向けて調査結果の報告を行いました。最終段階では、報告結果を踏まえ、クライアントと協議の上で具体的な改善画面案の作成対象として、Topページと商品ページを選定いたしました。
「Begin UX!」は調査設計段階で仮説のペルソナとユースケースを定義するため、ユーザビリティに関する定型での課題抽出だけでなく、定性的な課題の示唆出しも行うことができます。本件では、仮説のユースケースと簡易カスタマージャーニーマップから、ユーザーの要求に対して「Fujisan.co.jp」を利用するメリットをTopページで訴求しきれていないという課題を導出し、メリットを分かりやすく訴求する改善案をご提案いたしました。
施策の実施に際しては、ニジボックスに在籍している人間中心設計の有資格者がレビューを行い、UXの品質を担保しております。
ヒューリスティック調査によって導出された課題とそれに対する改善策をベースに、具体案となるワイヤーフレームを作成しました。調査設計段階で定義した仮説ペルソナとユースケースをもとにコンテンツの優先度を設計、各コンテンツの幅や訴求ポイントの見え方まで最適化を図っています。
特に大きな変更点となる既存コンテンツの削除や新コンテンツの作成は、改善施策のテキストのみではイメージし難い部分もあるため、サイトの変化を可視化できるようワイヤーフレームを表現し、クライアントと検討を進めました。
またサイト全体ではなく部分的な改修となるため、全体の構造を崩しすぎないように注意しつつ、改善策を表現する必要もありました。
合意したワイヤーフレームをもとに、デザインの作成、実装作業を行いました。
デザインは部分的な改修であることを意識し、既存のデザインガイドラインを踏襲、サイト全体のトンマナを崩さぬよう調整しました。また、ヒューリスティック調査で導出したデザインに関する表層課題の解決策として、色の使い方や文字サイズなどをより効果的に使用できるよう一部新たに定義し、デザインと合わせご提案しました。実装も同様に部分的な改修となるため、現状の仕様をヒアリング、踏襲しながら進めました。
本サイトの主要導線となる、Topへの流入から定期購読申込みに至るまでの導線に対して、課題と改善案の導出および改修を実施させていただき、富士山マガジンサービス様のサイトを初めて利用される方のUXを改善しました。その結果、Topへ流入したユーザーの成約率が増加傾向となっています。
引き続き、数値的な変化のモニタリングのおりには、お気づきの点や新たなご課題感についてご共有いただき、今後の改善施策についてのディスカッションやサイトをより良いものにするためにご支援をさせていただきたいと思っております。
社内のメンバーだけですと、長年自社サイトと触れているためサイトの使いづらさの指摘に説得力・納得感が薄く、実際改善まで動くことができておりませんでした。ニジボックスさんのような第三者視点、かつ一定のスキルをもった会社さまからご指摘いただくことでプロジェクトを進めることができました。