本サイトの特長は、立ち上げ時点ではまだ完成形としていない点です。
AITCの事業の拡大に合わせて、サイトも発展させてゆく余地を残し、作り込み過ぎず、複雑にし過ぎず、拡張性の高さを意識して制作しました。構成自体はとてもシンプルで、情報の足し引きがしやすいようになっています。
●サイト全体の構成について
ページ数や情報量が多いサイトの場合、遷移のしやすさを考慮し、情報カテゴリごとにインデックスページを設置するケースがあります。しかし、本案件は事業の初期段階かつ、これからコンテンツを増やしていこうという段階でしたので、あえてインデックスページは用意しませんでした。
現在発信している情報量をユーザーにとって分かりやすく整理し、アクセスのしやすさを重視した結果、トップページから直接各コンテンツへアクセスできる設計としました。
今後情報が増えた際に、インデックスページを追加することになった場合にも、無理なく対応できるシンプルな構造にしています。
AIというまだ世の中に浸透しきっていない技術をサイト上で身近に感じられるように伝えたいという点と、人間力を大事にしたいというAITCのご意向を踏まえ、デザインを作成しました。
具体的には、AITCのロゴカラーであるマゼンダ色を用いて明るさを出しつつ、可愛さのあるイラストでAIとの距離感を近くに感じてもらう工夫を行いました。
また、青色を混ぜ込み、グラデーションを加えることで厚みを出し、ポップになりすぎず活発なイメージが伝わるようにしました。
課題 → AI(製品サービス)を使えば → 解決!といった流れの中で、ISID様のAIサービスだからこそアプローチできる、課題の特長やサービスを利用するメリットを紹介し、そこから得られるベネフィットを伝えることで、製品の有効性を訴求しました。
●動画の演出について
AIがもたらす未来を魅力的に伝える事がポイントだと考えました。
例えばAITC紹介動画では、街並みをモチーフとして、現在の課題を抱えた街並みと、AIがもたらす未来の魅力ある街並みを対比で見せています。
動画の冒頭シーンでは、通勤混雑・長時間労働・テレワーク・生産性低下などの課題を表していますが、後半で、AIによって発展した街並みを同じポジションで表現することで、「世界がAIによって発展した」という意味をもたせています。
●動画の表現テクニックについて
サービスの内容をわかりやすく解説することのみに特化すると、映像作品としては単調な印象になってしまうと考えました。
そこで、伝えるべき部分はきちんと伝えた上で、ユーザーにサービスの魅力をより魅力的に感じていただくため、演出にもこだわりました。具体的には、シーンの切り替え時にトランジションなどで遊び心を感じさせる演出を加え、展開にテンポ持たせています。
鑑賞いただく方たちが映像体験を楽しみながら、ATICへの好奇心や期待感をより一層かき立てていただけるような作品づくりを心がけました。
ニジボックスでは、サイトと動画制作の前段階としてお客様が表現したい世界観やどのようなターゲットに何を伝えたいのかを明確にし、デザインの方向性を決める段階から一貫して制作を行うため、目的にあったサイト設計とデザインが可能となっております。
本案件においても、AITCのサービスイメージである「人間らしさ」や「コミュニケーション力」をイラストの柔らかいタッチや「人」を感じさせるモチーフで表現することで、よりコンセプトがお客様に伝わるサイトになりました。
会社横断の組織の立ち上げの中で、目指すビジョンや方向感をどうWebサイトで表現するのか?というところが一番のポイントだと思っていました。第三者的な視点で、“思考の言語化“をサポート頂いたり、“表現・トンマナ“をご提案いただいたり、我々事業側の目線に寄り添いながら伴走していただきました。動画制作から、Webサイト制作まで一貫してお願いしましたが、素材の共通化などについても良きに計らっていただき、実装も効率的にできたと思います。