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【徹底比較】オンラインワークショップや研修で使えるツールとは?

【徹底比較】オンラインワークショップや研修で使えるツールとは?

2020.5.29
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リモートワークが浸透する中、イベントのオンライン開催も増えてきたのではないでしょうか?
オンラインでのワークショップや研修の需要も高まっています。

オンラインで研修やワークショップを開催したいけれど、何が必要なのかわからない…。

そんなお悩みにお答えするため、この記事では、オンラインワークショップで使えるツールとその特徴を徹底比較しました。

これからオンラインで社内外に向けて、ワークショップや研修を行いたいと思っている方はぜひ、ご活用ください!

オンラインワークショップのデザインはツール次第

オンラインワークショップとは?

オンラインワークショップとは、自宅など場所を問わず開催・参加できるオンライン形式で行うワークショップのことを指します。

よって、オンラインで通話できるサービスと、ワークのためのツールが必要となります。

ワークで使うツールは、他の参加者に自分のアイデアが共有できるのであれば何でもよいです。
紙やホワイドボードの用意があれば、通話画面にそれらを写し共有することでもワークができるでしょう。

ワークショップにあったツール選び

一方で、オンラインでのワークショップや研修の「場」はツールの制約に依存します。

たとえば紙というツールを使った場合、参加者は自身の手元にある紙に自由にワークできますが、オンラインである以上、他の参加者の紙は当然触ることができません。
また、Googleスプレッドシートを共有して複数人同時編集で何らかのワークをした場合には、スプレッドシート上で実施可能な範囲でワークの内容が制限されます。

よって、開催するワークショップの目的にあわせたツール選びとその使い分けが重要です。

ツールの機能をよく把握し、制約もふまえたうえでどのようにオンラインワークショップを設計するか検討する必要があります。

ニジボックスでは、オンラインホワイトボードサービスを利用しワークショップを行っています。
その際、どのツールが良いか比較検討をしましたので、ここから詳しく紹介していきます。

オンラインホワイトボードサービスとは?

オンラインホワイトボードサービスとは、オンラインで複数人が共有し編集することができるボードを提供するサービスのことです。
リモートコラボレーションツールとも呼ばれます。

インストールしたソフトあるいはブラウザ上のボードで、デジタルポストイットを編集しテキストを貼りつける事などができ、グループワークでアイデアを出し合うための最適な場を作成できます。

以下の表では、ニジボックスで開催するオンラインワークショップに必要な機能を比較の軸として、オンラインホワイトボードサービスをいくつか比較しました。
ここでは、グループワークで便利な投票機能やタイマー機能があるか、などを比較しています。

オンラインホワイトボードサービス4ツールの基本機能の比較表

オンラインワークショップ ツール比較表

比較してみた結果、このように、基本的機能でできることに大きな差異はみられませんでした
投票機能やタイマーが必要など細かい要望を満たせるか、十分にチェックした上でツールを選んでみましょう。

また、同じ「付箋を作成し、編集する」という操作ひとつでも、ツールによって操作感が異なります。
このあとは、最近日本でも利用者の多いツール「Miro」と、そのライバルのひとつ「Mural」について、詳しい操作感を比較していきます。

Miro VS Mural

海外ではリモートコラボレーションツールとして代表的な「Miro」と「Mural」

先ほど見てきた通り、基本の機能は似ており、どちらを使っても基本的には問題ありません
両者ともアイデアをデジタル付箋化して編集でき、そのアイデアをグループ化したり、ひとつひとつのアイデアに対して投票できたりします。
どちらも無限の余白があり、デザイン性が非常に優れており、UIも古臭さを感じさせません。

ただ、どちらも日本語未対応の部分が多く、PDFエクスポート機能でボード上の日本語レイアウトが崩れるなどの問題が発生することがあります。(Muralについてはこの問題は2020年5月現在解決にむけて対応中とのこと)

以下に、MiroとMuralで機能に違いのある点をまとめました。

MiroとMural4つの差

1)ファシリテートのために使える機能

社内研修やチーム内のワーク、あるいは外部向けのワークショップ、どちらにおいても重要視すべきはファシリテートに使える機能があるかです。

対面でのワークと違い、リモートの環境では参加者の顔が見えづらいです。
良いアイデアが生まれる活気あるワークを行うために、参加者の集中や意識を適切にワークに向けてもらう必要があるためです。

無限に広がりのあるボードはアイデアの発散に効果的ですが、参加者の視線をコントロールする必要がでてきます。
この点において、Muralはファシリテーターとメンバーという役割をボード内ではっきりわけることができ、Miroよりも強力なコントロール機能である、「参加者を召喚する」機能があります。

Muralでは参加者の承諾なしに、自分がみているものと同じ画面を参加者に共有することが可能です。
一方で、Miroにはスクリーンシェア機能があり、画面共有可能ですが、参加者の承諾が必要です。

以下に、それぞれの機能の一部を整理しました。

【Miro】

■Follow機能
他の参加者の行動・目線を追うことができます。

■Bring to me機能
ボード上で誰かが迷子になったことに気づいたとき、共同編集者を1人ずつ自分がフォーカスしている場所と同じ部分に戻すことが可能です。

■Bring everyone to me機能(Freeプランはなし)
すべての共同編集者に自分と全く同じコンテンツをみせます。

■スクリーンシェア機能
編集者全員が、画面共有セッションを開始できます。
他の参加者は画面共有セッションに参加するのかを選ぶことができます。

【Mural】
Muralでは、ファシリテート権限のあるメンバーを選択可能です。

そして進行に便利な機能が「ファシリテーターツール」として複数まとまっており、タイマーなどもそれに含まれます。
ここではその一部を紹介します。

■Super Lock機能
ファシリテーター以外誰もコンテンツ(デジタルポストイットやフレーム)を移動できないようにします。

■Summon機能
参加者に対して強制的に自分の見ている画面の共有ができます。
ファシリテーターのみが使うことができ、セッション中に全員の注意を向ける場合に使います。
共有されている側が画面のどこかをクリックすると共有は終了します。

■Timer機能
Muralのタイマー機能はファシリテーターのみ使えます。(投票機能は他の参加者も使用可能)

■Ask to be followed機能(ファシリテーター以外も使用可能)
参加者に自分の画面共有を依頼できます。
参加者がOKすると、画面共有セッションに。
共有されている側が画面のどこかをクリックすると共有は終了します。

2)テンプレート

MiroとMuralどちらも、マインドマップ、サービスブループリントなど複数のテンプレートが用意されています。
自分でカスタムテンプレートを作成し保存や公開もできます。

Miroのテンプレートは、カラフルでデザイン性に富むテンプレートが多いです。
複数のオブジェクトのセットが挿入され、色や大きさなど、自由に体裁を変更しながら使っていくことが可能です。
テンプレートはひとつのボードの中にいくつも取り入れて使うことができ、とても使いやすいです。

一方で、Muralのテンプレートは喩えるならワークシートの提供に近く、Miroと違いデザインはシンプルなものが多いです。
テンプレートによっては、ワークのアウトラインもあらかじめ用意されていて、使い方の説明があります。
Miroと同様、ひとつのボードに複数のフレームワークを挿入できます。

詳しいテンプレートの種類はそれぞれ下記のページを参考にしてみてください。

参考:「ビジネスモデルキャンバス」のテンプレート比較

■Miro: https://miro.com/templates/

miroのビジネスモデルキャンバステンプレート

Miroのビジネスモデルキャンバス

■Mural: https://www.mural.co/templates

Muralのビジネスモデルキャンバステンプレート

Muralのビジネスモデルキャンバス

3)ビデオ

Miroには独自のビデオチャット機能がありますがMuralにはありません。
一方で、Miroでは複数人での同時ビデオチャットには、不向きな面があります。ビデオチャット機能を使うと、Miroボード上にビデオ画面が挿入されますが、ビデオ参加者が2人以上の場合、常に全員の顔が表示されないこと、そしてビデオ表示したい人を選択できないことが、その理由です。(この点についてMiroは2020年5月現在、解決に向け取り組んでいるとのこと)
他のビデオチャットツールと併用しつつ、ファシリテーターが必要に応じて活用するなど、工夫が必要です。

4)操作感

ニジボックスではMiro、Muralの両方を複数人のワークで使い、操作感を検証しました。
その結果、「MiroのほうがMuralに比べ若干動作が重く感じる」や「Miroのほうが挿入できるテンプレートが使いやすく、操作、ワークが直感的」などの声があがりました。

ツール選びで大事なこと

ツールを選ぶ上で大事なのは、研修やワークショップをどのようにデザインしたいのか、方針を定めることです。

グループ・個人のワークは最低限しかないのか。
参加者が多い、時間が限られているなどの理由からファシリテート機能が重要になってくるのか。
あるいは個々人がクリエイティブに発想をどんどん広げてほしいのか。

ワークショップのデザインの方向性によって選ぶべきツールは異なります。

ニジボックスでも、クリエィティブにワークの「場」を設計したい場合にはMiroを選ぶなど、目的に応じてツールを選定しワークショップを行っています。
決まったフレームワークに沿って確実にワークを進めたい場合はMuralを検討するなど、柔軟にワークショップを設計することで、より目的達成のために満足度の高いワークショップを実現できるでしょう。

最後に

ニジボックスは、リクルートの新規事業研究機関から誕生した経緯があり、ワークショップでのUXデザイン実践をはじめとする様々なビジネス手法を新規事業でも数多く実施し、検証を重ねてきております。

今回、ニジボックスが幾多の案件を経験する中で、磨き上げてきたノウハウの一端を資料としてまとめ公開することにしました。

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