デザインスプリントの実践方法とは?ワークショップ形式で学ぶ、ニジボックス式価値創造型スプリント③

デザインスプリントの実践方法とは?ワークショップ形式で学ぶ、ニジボックス式価値創造型スプリント③

2020.5.19
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この記事では、ニジボックスのユーザーリサーチとビジネスモデル構築のノウハウを活かした、「ニーズの確度が高く」「実現性の高いサービス価値を創造できる」ニジボックスオリジナル版のデザインスプリントを、全3回のシリーズでご紹介しています。

今回はいよいよ最終回!
固まったアイデアを「プロトタイプ」として型に起こし、ユーザーに対して「テスト」を実施して、コンセプトの検証を行います。

【Step4】プロトタイプ

1.目的

ストーリーをつくる

コンセプトが決まったら、ストーリーを考えましょう。

ストーリーとは、ユーザーがそのサービスやプロダクトを通して経験する一連の体験を意味します。
実際にストーリーを考えてみることで、コンセプトがユーザーの行動実態と合わない場合もあるかと思います。
そのような時は何度でもステップを戻して、理想の体験を考え直してみましょう。

2.事前準備

ワーク開始前に、次のものをご準備ください。

  • 【Step3】で作成したコンセプトシート、その他備品
  • ストーリーボード(A3の白紙でも可)

ご参考までに、弊社のストーリーボードはこのようなテンプレートを作成・使用しています
案件によって、コマ数などは調整してください。

3.ワーク内容

ストーリーデザイン

いよいよ、ユーザーテストの準備を始めます。
ユーザーテストとは、実際の想定ユーザーにコンセプトやプロトタイプに共感してもらえるかどうか、または課題がないかどうかを調査することです。

ユーザーテストの手段としては、一般的に一連の体験を描いたストーリーボードや、アプリやWebサイトのプロトタイプ等を利用します。

今回は、簡易的に作成できるストーリーボードの作り方をご紹介します

①コンセプトを見直す
ここからは、採用したコンセプトの種類ごとにチームに分かれてワークを実施しましょう。
弊社では3チームに分かれて実施していますが、人数が少ない場合は1チームでも構いません。
アイデアの発案者や経験者の話を聞きながら、改めてコンセプトに磨きをかけましょう。
次の内容を、一度みなさまで確認してみてください。

  • アイデア発案に至るまでの体験、思考プロセス
  • 【方法】UXを決定づける、必要最小限の機能となっているか
  • 【誰】具体的なペルソナを想定できているか
  • 【利点】より共感できる価値(表現)となっているか
  • 【ラベル】アプリの内容がわかる名前をつける

②UI・機能をさがす
コンセプトの完成度を高めることができたら、他社のプロダクトやサービスと比較し、ビジュアルイメージや機能の精度をあげていきましょう。

UXの成功パターンを見つけ出し、ユーザーに共感が得られそうなUIや機能を設計することがこのワークの目的です。

そのためには、UXにおける「同質」「異質」の2つの観点から、他社のサービスやプロダクトをデスクリサーチしてみてください。

「同質」の観点では、全く同じ具体的テーマの類似機能やデザインを参考にします。
例えば、マラソンのメニュー表を作りたい場合、ランニングアプリのスコアグラフを参考にします。

「異質」の観点では、全く異なるテーマの機能やデザインを参考にします。
例えば、マラソンのメニュー表を作りたい場合、料理のレシピメニューを参考にします。

時間が確保できない場合、このステップは省略しても構いません。
実際のプロトタイプ制作時に精度をあげていきましょう。

②ストーリーボードをつくる
キーとなる体験のストーリーが一目見て誰にでも伝わるように、ストーリーボードを描きましょう

弊社では、清書はデザイナーが担当していますが、成果物として納品する必要がないのであれば、絵のクオリティが高い必要はありません。
絵に自信のない人も、思いのまま描いてみましょう。

まず、6コマで表現して大筋の流れを考え、パネルリストをつくります
そのあと、それぞれのパネルごとのスケッチを描き、その下に説明文を書きましょう。

誰が、どんな場面で、どのような行動をとり、どのような感情になったのかが読み手に伝わるとよいでしょう。

最初はポストイットにイメージを描き起こし、イメージが固まった後にストーリーボードに清書してもよいです。

【Step5】テスト

1.目的

ユーザーに対しコンセプト検証をする

ストーリーボードをつかって、ユーザーテストを行います
ユーザーテストは、インタビューやアンケートなど様々な種類がありますが、今回はアンケートで定量的な評価を得る方法をご紹介します。
インタビューの実施ではない場合、このステップに限ってはワークショップスタイルで進行する必要はありません。

2.事前準備

ワーク開始前に、次のものをご準備ください。

・【Step4】で作成したストーリーボード、その他備品

3.ワーク内容

ユーザーテスト

①モニターを集める
まずは想定ターゲットとなるモニターを集めましょう。
実際のスプリントでは予算が限られていたので、社内や関係者の中から協力者を募ってユーザーテストを行いました。

③アンケートをつくる
アンケートの収集は紙などオフラインで行うこともありますが、オンラインであれば時間や場所を問わずできるため便利でしょう。
実際のスプリントでは、Googleフォームを利用しフォームを作成しました。
フォームに数種類のストーリーボードを画像として挿入し、モニターにそれぞれ点数をつけていただき、合わせて理由を回答いただけるようにするとよいでしょう。

④アンケートを配信する
期限を決めてモニターへアンケートを配信しましょう。
回答理由をもっと深くヒアリングしたい場合、直接モニターへの追加インタビューを実施してもよいでしょう。

⑤結果を分析する
アンケートを回収できたら、どのストーリーボードが一番高得点だったのか、またはどのような理由が多かったのか確認しましょう。
サンプル数が少ない場合は、定量的に評価するよりは定性的に判断することをお勧めします
最終的には、この結果をもとに決裁者の判断に従って、どのコンセプトを採用するのかを決定します。
どのコンセプトも評価が低かった場合は、原因を分析しステップを戻して、コンセプトを見直してみるとよいでしょう。

おわりに

これまで3回のシリーズにわたって、ニジボックスの5ステップデザインスプリントの実践方法をご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
最後までお付き合いいただき、誠にありがとうございます。

方法論は理解できても、実践するのは難しいものですよね。
より詳細な方法や、異なる実践方法などを教えて欲しい!と思っていただいた方は、ぜひニジボックスにご相談ください。

弊社では、お客様やプロジェクトの状況に合わせたワークショップ設計をサポートさせていただいておりますので、いつでもお問い合わせいただけますと幸いです!

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